地方が抱える問題=中小企業が抱える問題

昨今では地方創生が何かと話題ですね。

ふるさと納税しかり、UIターンなんかも盛んです。

それと同じように中小企業支援も話題です。

後継者不足に事の発端を寄せるM&Aがその熱を上げています。

これらの事実は、日本中が未来に確実に訪れる問題に

真摯に取り組み始めたという側面だけを見ればとても素晴らしいことです。

 

地方の過疎化、中小企業の廃業

 

しかし、本当にこれらの問題は

ふるさと納税M&Aによって解決するのでしょうか?

私はそうは思いません。なぜならば、これらはあくまで対処療法に過ぎないから。

問題の根幹をつぶさない限り、問題が解決しないのは世の常です。

コンサル用語で言うところの、ボトルネックですね。

 

ではこれら2つの問題に共通するボトルネックとは何でしょうか?

それは、「他の人と違うことをしたくない精神」だと私は考えます。

 

日本では昔から出る杭は打たれる、村八分という言葉に代表されるように、

集団の中で皆同じ行動をすることが良いという価値観が世を支配してきました。

これは学校教育のカリキュラムにも根付いていますね。

 

これがなぜ地方や中小企業の問題に直結するかというと、

どちらも他の人の真似ばかりしたがるからです。

 

例えば地方で言うと、国がまとめた地方自治体振興の成功事例集

を見ながら全く同じことを自分の自治体でやってみようとする。

中小企業でいえば、納品先の大企業に如何に買い続けてもらえるかだけを考え、

自分がどうしたいかという意志を持っていない。

こんなことが起こってしまう訳です。

 

沖縄の成功事例を北海道でやっても上手くいくはずないし、

ビジョンを持たない企業に未来がないのは明白です。

 

しかし、この状態はチャンスでもあります。

周りが同じことばっかりやってるからこそ、

少し違う取り組み・工夫をするだけで抜きんでれるわけです。

 

これはいわば日本社会の負の側面が生み出したチャンスであり、

この手に乗らないのはもったいなすぎるという訳です。

 

最近では、少しずつ農協に頼らない農家・大企業への納品だけに頼らない中小

自分たちで都市づくりをする地方などの取り組みがだ出始めています。

 

こんな動きが徐々に広がれば、日本はまだまだ元気になれます。

出る杭になれ!突き抜けろ!

まだまだいけるぞ日本!!